睡眠の代表的な病気
睡眠の代表的な病気には何がある?
睡眠に関わる代表的な病気があります。例えば睡眠障害、不眠症、過眠症は睡眠に関わる病気の代表例です。睡眠に関わる病気にはどのような種類があり、それぞれどんな症状でしょうか。代表的な病気を紹介していきます。
●不眠症
不眠症とは、眠ろうとしてもどうしても眠れない症状です。
- ・布団に入っても眠れない
- ・早朝に起きてしまい、それから眠れない
- ・夜中に何度も目が覚める
- ・睡眠時間はたっぷりとっているのにスッキリしない
このような状況が1カ月以上続いており、日中にけだるさや集中力・意欲の低下、食欲不振などの症状がみられる場合は、不眠症の可能性が高いです。
不眠症になる原因としては心理的なストレスが最も大きいです。
何か大きなプレッシャーや気がかりなことを抱えていると、不眠症になりやすいでしょう。鬱病の患者さんも不眠症を患っている方が多いでしょう。
不眠症を放置していると、不眠に対する恐怖心が大きくなり、「眠れなかったらどうしよう」と心配すること自体がストレスになり、かえって眠れなくなります。
なおさら不眠症の症状が悪化するという悪循環が生じるため、医療機関のサポートが必要になることがあります。
●過眠症
寝不足が続くのも問題ですが、寝すぎが続くのも問題です。眠れないより寝過ぎたほうがいいと考える方がいますが、過眠もまた問題です。
過眠が続くのはいいことではありません。時には寝すぎることは誰だってありますが、日常的に過眠が続いているなら問題です。
寝不足や夜更かしなどないのに猛烈に眠たくて過眠してしまうなら、過眠症の可能性があります。このような状況が1カ月以上続くようなら、過眠症でしょう。
日中に耐えられないほどの眠気が頻繁に襲ってくる場合は危険です。活動に集中できないばかりでなく、自分でも睡眠をコントロールできなくなる恐怖があります。
睡眠発作と呼ばれるほどの強い眠気に襲われ、眠るのを我慢できません。所かまわず寝てしまい、周囲に迷惑をかけることも出てくるはずです。
思春期から青年期に多くみられる症状ですが、症状の出方や程度には個人差があります。
●睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に何度も呼吸が止まってしまう病気です。10秒以上呼吸が止まると無呼吸と診断されます。
睡眠中に呼吸が止まっても、死ななければいいと考えるかもしれませんが、睡眠時無呼吸症候群を放置していると眠りの質が浅くなり、日中にも支障が出てきます。
睡眠時無呼吸症候群によって血液中の酸素も薄くなるため、心臓や脳、血管に非常に負担がかかります。脳卒中や心筋梗塞、狭心症など合併症を起こす危険性もあるので、早めの対処が必要です。
●睡眠障害
睡眠障害とは総称であり、睡眠に関して何らかの問題がある状態をいっています。
睡眠が障害されると、日中のパフォーマンスが落ちて生活の質が低下しますし、心身の健康にも悪影響です。日中に眠くなって事故につながるリスクも出てきます。
生活習慣病や鬱病のリスクも高くなるため、放置していては危険な病気です。